Googleアナリティクス基本
ユーザー
ユーザーとは、一般的に「ユーザー数」と言われている数字ですね。例えば、今日「Aさん」と「Bさん」がウェブサイトを訪れたら、ユーザーは「2」ということになります。
今日「Aさん」が午前中に1回、PCを閉じて晩にまた訪れても、トータルでは「1」になります。昨日「Aさん」と「Bさん」が訪れて、今日「Aさん」が訪れた場合は「3」になります。
このように、ユーザーとは「訪れてた人数の数」ということになります。ただし、同じAさんでもPCとスマホだと、当然別のユーザーとしてカウントされます。
新規ユーザー
新規ユーザーとは、上のユーザーの中で新しくウェブサイトを訪問してくれた人の数を指します。これ非常にややこしいんで、ちょっと表にしてみます。
Aさん | Bさん | ユーザー数 | 新規ユーザー数 | |
1月31日 | 1 | 1 | 1 | |
2月1日 | 1 | 1 | 2 | 1 |
2月2日 | 1 | 1 | 0 | |
2月3日 | 1 | 1 | 0 |
ここで集計期間を「2月1日から2月3日」としたとしましょう。Aさんは1月31日に初訪問してくれて、その後は毎日、健気に通ってくれています。Bさんは2月1日に初訪問してくれたものの、その後はご無沙汰です。
この場合、ユーザー数は上の表のように1,2,1,1となります。
一方で、新規ユーザー数は、初訪問の時のみカウントされます。集計期間は、普通その期間だけを集計するのですが、新規ユーザーだけに限っては累計が適応になるのが、少しややこしいですね。
セッション
セッションというのも、普段生活してる中で使われない言葉だけに分かりにくいですよね。セッションとは「訪問数」と言っても良いかもしれません。
セッションのカウントには、幾つかのルールがあります。代表的なものは
- ページを移る時間の間隔が30分以上
- 日付をまたぐ
- 参照元が変わる
ちょっとややこしいですね。例えばAさんがウェブサイトを訪れて、あるページを見ていたとします。ちょっと用事を頼まれたので、そのまま放置しておきました。1時間後に帰ってきて、ウェブサイト内の別のページに移動しました。
この場合はセッションは「2」になります。
要は上の3つの要件を満たした時に、新しいセッションとなるということですね。セッションのカウントはちょっと難しいのですが、次の項目をご覧いただければ、より分かりやすいかと思います。
ユーザーあたりのセッション数
ユーザーあたりのセッション数とは「セッション÷ユーザー」で求められる数字になります。ひとつ上の例と同じ条件で考えてみましょう。
条件
例えばAさんがウェブサイトを訪れて、あるページを見ていたとします。ちょっと用事を頼まれたので、そのまま放置しておきました。1時間後に帰ってきて、ウェブサイト内の別のページに移動しました。
この場合、ユーザーは「1」、セッションは先程お話したように「2」になります。よって「ユーザーあたりのセッション数」は「2」になります。
普通のブログを運営している場合は、限りなく「1」に近い数字になると思います。一方でニュース系サイトや、更新頻度が多いサイト(1日に何度も更新している)だと、もう少し大きい数字になってくると思います。
ページビュー数
ページビュー数とは、一般的に「PV」と略されている数字ですね。Bさんがウェブサイトを訪れて、●というページを見た後、■のページも見たとします。この場合のページビュー数は「2」になります。
ページビュー数はそんなに難しい数字ではないですよね。セッションやユーザーなど関係なく、純粋に「読まれたページ数」のことです。
ページ/セッション
ページ/セッションとは、「ページビュー数」÷「セッション」で求められる数字です。1回のセッションで、読まれたページ数のことですね。一般的には多いほうが良いのですが、かと言って多ければ良いというわけでもない複雑な数字です。というのも、
- リピーターが多ければ、最新の記事しか読まなくなるので1に近くなる
- 数字が多いということは、目的の記事がどこにあるのか分からず行ったり来たりしてる可能性もある
- 逆に数字が低いと、他の有益な記事を読まずに帰ってしまっている可能性もある
という感じで、この数字だけ見て判断できないんですよね。新しく始めたばかりのサイトと、何年も続いているサイトでも違います。サイトの方向性でも変わってきます。記事の作り方でも変わってきます。
平均セッション時間
平均セッション時間は、その名前の通り「セッションの時間の平均」になります。Bさんがウェブサイトを訪れました。
●ページを5分見ました。
■ページを5分見ました。
▲ページを5分見て、他のウェブサイトに移動しました。
この場合のセッション時間は……10分になります。
ここがややこしいのです。GAでは「最後のページの滞在時間のカウントはできない」んですよ。前にもお話しましたが、GAではヘッダーなどに埋め込まれたコードで集計を行っています。つまり、コードが読まれた時「新しいページに移動した」とGAが判断できるんですよね。
よって、別サイトに移動したり、ブラウザを閉じたりすると、最後のコードの読み込みができないので、滞在時間は把握できないんです。この場合、最後の滞在時間は、集計から外すというルールになります。
だから●と■の滞在時間の合計で10分になるんですよね。
直帰率
おっと、先程解説してしまいましたね。直帰とは「開いた1ページだけ見て帰る」ことを指し示すと言いましたね。直帰率はセッションの中で「直帰した数」の率を表します。
Aさん | Bさん | |
●ページ | 訪問始め | ー |
■ページ | 2ページ目 | 訪問初め |
▲ページ | 3ページ目 | ー |
Aさんは●ページから閲覧を始めて、■ページ、▲ページと見て帰りました。
Bさん■ページから訪問を始めて、そのまま帰りました。
セッションは「2」。直帰は「1」ですよね。よって直帰率は50%となります。
先程解説した「ページ/セッション」に近い指標となりますが、より「1ページで直帰した割合」を具体的に見ることができます。直帰率が高いということは、あまりよくない印象があるかもしれません。しかし考え方によっては「1ページ目で知りたいことが分かって満足した」と言えるかもしれません。
逆に言えば「1ページ目で知りたいことが書いてなかったので別のウェブサイトに移動した」のかもしれません。
この数字も、それだけで一喜一憂するものではありません。あくまでも指標だと思っておきましょう。特にウェブサイト開設直後や、リピーターが増えてくると、この数字は高くなります(直帰率が上がる)。
開設直後は、そもそも訪問数(セッション数)が少なく、記事数も少ないので、直帰率が上がります。リピーターが増えると、更新されている記事だけ見れば満足しますし(1日1記事更新の場合)、更新されていなければ見る記事はないので(数日に1記事更新の場合)、直帰率は上がります。
これを上げるためには、1日に数記事更新する(リピーターでも、数記事見て帰るため)、記事から他の記事へのリンクを張る、ということが有効です。