デザイナーはこんなことも考えてる!? 数字に隠された、心の安定のヒミツ

いきなりですが、みなさん、スーパーで買うお菓子やパンの個数を見て、「なんかこの数、落ち着くな〜」と感じたことはありませんか?

特に、1、3、5個。この奇数には、妙な安心感がありますよね?

でも実は、それとは別に「4個入り」とか「6個入り」の偶数にも、私たちがつい買っちゃう、めっちゃ深い心理テクニックが隠されているんです!

今回は、この「奇数vs偶数」の数字の魔法を、デザイナー視点でこっそり教えちゃいます💡

 


Part 1: 【奇数の法則】「1, 3, 5」が美しくみえる理由

私たちが「1、3、5」に安心感や美しさを感じるのは、デザインやアートの世界では常識です。

これを【「奇数の法則(Rule of Odds)」】と呼びます。

 

1. なぜ美しい? → 「中心」が生まれるから🎯

奇数は、必ず真ん中に”主役”となる要素ができますよね。

たとえば、3つの石を置くとき、中央の石が「軸」になり、全体のバランスが自然に整います。

人間は、この「中心性」がある配置を「バランスがいい」と感じるようにできています。

 

2. デザイン的効果 → 目が釘付けになる👀

「3つのメリット」や「5つのコツ」というフレーズをよく見かけませんか?

奇数で区切るとリズムが生まれ、視覚的にも印象に残りやすくなります。

パッケージにしても、奇数個の配置はどこか洗練されて見え、まず「手に取ってもらう最初の一歩」として効果的です💪

 


Part 2: 【偶数の魔法】「4, 6」が”心のストック”を満たす

一方で、奇数が美しいからといって、すべてが奇数で良いわけではありません。

奇数は美しいけど、食べ物となると話は別。

私たち消費者は、「使いやすさ」や「ストックの安心感」を重視しますよね?

そう、あなたが感じた4個入り」や「6個入り」の安心感は、まさに「消費行動」を考慮した心理的デザインなんです!

 

💡 偶数は「まだある!」を錯覚させる魔法

鍵となるのは、「1個減ったとき」の心の状態です。

個数 1個消費後 消費後の心理状態
3個入り 残り2個 「もう結構減ったな…」 (あと少ししかない)
4個入り 残り3個 「え、まだ3つもあるじゃん!」  (余裕がある・安心感)

どうですか?この違い!

  • 3個から2個になると、「もうすぐなくなる」という焦りが優勢になりやすい。

  • 4個から3個になっても、「まだ(最初に近いくらい)たっぷりある!」というポジティブなストック感が持続しやすいんです。

つまり、偶数個のパッケージは、使い始めた途端の不安」を最小限に抑え、「もうちょっと楽しめる」という安心感を私たちに与えてくれています。

これは、リピート購入」を狙って仕掛ける、実用性と安心感を両立した最高のテクニックなんです😊

 


まとめ:賢い使い分けで、デザインを最強に!

数字 役割 目的
奇数 (1, 3, 5) 魅了・アピール 「パッケージの見た目」で最初に興味を持ってもらう
偶数 (4, 6) 安心・リピート 「使い勝手の良さ」で継続購入を促す

今度お買い物をするときは、ぜひこの視点でパッケージの個数をチェックしてみてくださいね。

きっと、あなたの「落ち着く」と感じる感覚が、実は、売り手やデザイナーの巧妙な戦略に乗っかっている…かもしれないことに気づくはずです。

 

🚨 最後まで読んでいただいた方へのお願い 🚨

今回お話しした「奇数・偶数の安定感」は、デザインやアートの世界で長年使われてきた「原則」や、多くの人が共感する「心理的な傾向」に基づくものです。

「4個入りだとリピート率が〇〇%上がります!」といった、厳密な科学的データ(エビデンス)に基づいているわけではありませんので、ご了承くださいね。

あくまで、「消費者の心に寄り添う」ための、デザイナーのちょっとした仮説と工夫として楽しんでもらえたら嬉しいです。

あなたの日常が、数字の魔法でもっと楽しくなりますように!

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