スーパーの棚の前で考えた、ブランドの“らしさ”って何だろう?
先日、スーパーで夕飯の買い出しをしていたときのこと。
商品をとった後のカゴを見て、ふと気づきました。
牛乳なら明治おい◯い牛乳、ヨーグルトならブル◯リア、ドレッシングならキ◯ーピー。
「特に理由はないけど、気づいたら毎回これを選んでるなぁ」。
皆さんもそんな経験ありませんか?
そんな“なんとなく”の積み重ねこそ、ブランドの力なのかもしれません。
「安心の記憶」をつくる難しさ
キユー◯ーのボトルを見ただけで味が思い浮かぶように、ブランドとは「記憶の再生装置」でもあります。
でも実際に、その“記憶の安心”をつくるのは簡単ではありません。
私たちツクリテも、デザインやコピーの一貫性を意識しながら、「らしさ」をどう積み上げていくかに日々悩んでいます。
打ち合わせのトーン、提案書の言葉づかい、SNSでの投稿内容などなど。
どれも少しずつ違う温度を持っていて、気づけば自分たちの「ブランド」がぼやけてしまうこともある。
けれど、その違いをどう調整し、どう一つの印象にまとめるか。
そこにブランドづくりの面白さがあります。
“らしさ”は決めることより、積み重ねること
ブランドは「こう見せたい」と決めるよりも、日々の仕事やふるまいの中で“にじみ出る”もの。
誰に見せるためでもなく、日々の制作に向き合う中で自然と出てくる姿勢。
たとえば、丁寧にヒアリングするときの空気、デザインに納得いくまで試行錯誤する時間、メンバー同士で「これいいね」と言い合える瞬間。
その小さな積み重ねこそ、ブランドのはじまりかもしれませんね。
ブランドは“完成”ではなく“経過”
スーパーの棚に並ぶ信頼された商品も、きっと最初から今の姿だったわけではないはず。
試行錯誤の中で磨かれ、少しずつ「いつもの味」に近づいていった。
ツクリテもいま、そんな途中にいます。
派手さはなくても、「あそこは真面目に、ちゃんとやってくれるよね」と思われるような。
“なんとなく安心できる”存在になれるように。
今日もまた、小さな一歩を積み重ねていきます。